消防士と消防団の違いについて

消防士(消防吏員)とは

はしご車やレスキュー車、救急車などで出動するような、いわゆる『消防士』は、正式には『消防吏員(りいん))』と言い、皆さん地方公務員です。市町や一部事務組合などに採用され、消防学校で心身ともに鍛えられた後、各消防本部に配属されます。消防吏員の主な仕事は①消火活動、②救急活動、③救助活動、④火災予防活動が挙げられます。

① 消火活動

火災通報を受けて出動し、火事を消し止めるという、『消防士』と聞いて一番イメージされやすい仕事だと思います。
実際には通報を受けて出動指示を出す通信指令やそれぞれの消防車を運転する機関員、現場で各部隊をコントロールする指揮隊や鎮火後の火災原因調査など、様々な仕事があります。

② 救急活動

救急要請を受けて出動し、傷病者の確認や救急救命措置、搬送を行う仕事です。文部科学大臣が指定した学校や都道府県知事が指定した救急救命士養成施設で、2年以上学び、国家試験に合格すると、救急救命士の資格が得られます。

③ 救助活動

いわゆるレスキュー隊で、火災や事故などで建物や車に閉じ込められた人、土砂崩れなどに巻き込まれた人、海や川で溺れている人などを助け出す仕事で、それぞれの自治体などが定める救助隊員資格があります。

④ 火災予防活動

火災を未然に防ぐために日頃からの備えるための仕事で、消防用設備の設置審査、建物などの消火設備の点検や立入検査、避難経路確保の指導などを行っています。消防設備点検資格者や消防設備士などの国家資格があります。ちなみに、年末特別警戒などでよく見られる「火の用心」の注意喚起は、消防団のお仕事です。

この他にも消防には色々な仕事があります。兵庫県には令和2年4月1日現在で、24の消防本部があります。 続きはこちら

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消防団員について

消防団員は、常勤の消防職員とは異なり、火災や大規模災害発生時に自宅や職場から現場へ駆けつけ、消火活動や救助活動を行う、非常勤特別職の地方公務員です。兵庫県内には4万人を超える方が消防団員として活動しています。 (令和2年4月現在)

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